ゼロからスタートする壁画制作。実は描き出す前から制作は始まっています。アーティストは猪苗代に何度か足を運び、フィールドワークをします。写真は2021年、猪苗代の観光スポットの一つ「達沢不動滝」へ行く途中でトチの実を発見した画家の浅野友理子さんと大小島真木さん。
浅野さんは、2020年には猪苗代湖の水質保全の授業にも同行した後に、猪苗代湖をモチーフに壁画を描きました。
アーティストはその土地にあるものを使って表現しようとします。ときに猪苗代の土を採取して、細かく砕き、ふるいにかけ、独自の色合いの絵の具にすることもあります。写真は2020年アーティストのスギサキハルナさんが東中学校の校庭脇の土を掘っているところ。
「土から絵の具ができるんだね」「この色は校庭の土の色」「この色は深谷さんちの畑の土の色だね」「この土は猪苗代産の炭の色」壁画の制作を手伝い、見届ける生徒たちの声も弾みます。