2023

カトウシモン「Story of the Dragon Rider Once upon the bunchika Bandai beats we hit」

JR猪苗代駅前

水性ペンキ

 

あじわう

「Story of the Dragon Rider Once upon the bunchika Bandai beats we hit」

いつかみんなで“ブンチカ磐梯ビーツ”を打ち鳴らしたときみたいに、

“今”は気付くためにここにある。

あなたが感じているアルシオーネからの風の中では、

あなたの命は魔法的で

貴重な山の頂上で踊る宇宙のダンサーだ。

 

 

 

 

はぐくむ

2023年9月。カトウが、翁島小、千里小、緑小の3つの小学校の児童たちと開催したワークショップで、この壁画のベースが完成した。3つの学校は来年度に猪苗代第二小学校として統合される。この作品は一つになる学校の児童たちによる最初の共同作業とも言える。

ワークショップの様子はこうだ。

カトウが長年思い描き、描くことをライフワークとしている「ドラゴンライダー(龍乗り)」の話を伝えた。

217人の子どもたちは、まるで自分も「ドラゴンライダー」であるかのように、冒険に旅立つように、筆を握り、色を選び、「えいっ」と渾身の一筆を入れた。

背後ではカトウがドラムとシンセサイザーで“ブンチカ磐梯ビーツ”をかき鳴らした。それらの線が交わり、重なり、七色のベースが出来上がった。

 

 

つくる

「美しいなー」「あの子たちからエネルギーもらいながら描くよ」と、カトウは子どもたちの筆跡に導かれるように、猪苗代の太陽と磐梯山に守られながら、図柄を描き出していった。

アルシオーネとは、この猪苗代で受けた強烈な太陽の光からの連想で、プレアデス星団(和名:昴 すばる)の光の源のような存在だという。

 

 

 

作品制作に参加したみんなの感想

カトウシモンがワークショップを開催したのは、千里小、緑小、翁島小。この3校は2024年度から統合され、猪苗代第二小学校になった。

 

みんなでかんせいしたえがきれいでした。千里小2年

ドラムがすごくてどきどきしました。千里小2年

ワークショップのときはすべってころびそうになったけれど、楽しくて、どんな絵になるんだろうとわくわくしました。千里小4年生

自分の好きなように自由にパワーを込めてかくと、とってもきれいな絵になるとわかりました。家でもパワーをこめて自由に絵をかきたいです。千里小4年

自由に自分の気持ちをあらわすことができて楽しかったです。ほかの学年がかいた線を見てすごくきれいにまざったなあと思いました。千里小4年

自由に絵をかいた作品があんなりゅうになっていてすごいと思いました。千里小4年

シモンさんのパーカッションの音でリズムがはずんでとっても楽しかったです。千里小4年

話を聞く前、絵はふつうのものだと思っていたけれど、話を聞いたら、絵は世界にひとつしかないと思ったし、自分も世界にひとりしかいないんだなと思いました。 千里小5年

一人一人の個性が合わさるとこんなにすごい絵になるんだと思いました。千里小5年

絵をかく時間が前より増えました。 千里小5年

猪苗代駅に人が集まって、自分たちの作品を見てくれていてとてもうれしいです。千里小5年

自由に絵をかいていたら、いろんなものに見えてくるのがすごいと思いました。千里小5年

いなわしろえきまえまで行って手がたを合わせたら、大きかったです。緑小2年

みんながかいたなかから絵が思いうかぶのがすごいなと思いました。緑小4年

人がりゅうと旅をするというのがおもしろかったです。緑小6年

私はともだちが好きな水色をつかいました。シモンさんとおどれてたのしかったです。翁島小1年

みんなリズムにのってたのしんでいました。翁島小2年

あしのうらがベタベタになったけど、大きな絵ができてよかったです。翁島小3年

3校で一つの作品を作ったのが思い出になりました。一人一人がいろいろな長さや太さの線をかいて、最後にシモンさんが絵にしてくれたのがよかったと思います。翁島小5年

絵を見ると、この人はどう思って描いたのか、ということが気になるようになりました。翁島小6年